しつけの基本

しつけの基本



愛犬を旅行に連れて行くときに限らず、日常生活でも非常に重要な「しつけ」

カワイイからといって何でも許していると、ワガママで言うことを聞かない犬になりかねませんし、だからといって厳しく叱りつけすぎたり、ましてや暴力をふるって行ったしつけでは、犬の性格が歪んでしまいかねません。

しつけは飼い主もワンちゃんも楽しみながら!

軍用犬などは、調教のプロが厳しい訓練を行うことでしつけて行きますが、それとお家で飼う犬を一緒に考えてはいけません。


また気をつけなくてはならないのは、しつけは楽しくやるものということを、しつけを行う側の飼い主が理解しておくことです。「出来ないこと」を叱るのではなく、「出来たこと」を多少オーバーなくらいほめてあげましょう。

いくら犬が賢い動物といっても、感情のないほめ言葉だけで「ほめられている」と認識はできません。明るい表情と声でほめて、撫でてあげたり、ごほうびのおやつをあげたりしましょう。


以上、しつけは愛情と余裕をもって、正しく行ってあげましょう。

適切なしつけが行われたワンちゃんは、総じて幸せな生活を送れるものです。


さて、では犬のしつけの基本をご紹介します。


呼び方は統一する

 家族によって呼び方を変えたりするのは犬が混乱する原因になります。「ポチ」なのに人によって「ポッチン」「ポチ公」「ポックン」などと愛称で呼んだりしないようにしましょう。


名前で叱らない

 いけないことをした時、「ポチ!!」などと名前で叱ると、犬は名前を呼ばれたときは叱られているとき、と勘違いをするようになり、名前を呼んでも寄ってこなくなります。叱る時は「ダメ!」「いけない!」「ノー!」などの中から、どれかひとつを家族共通で決めておき、必ずその言葉で叱るようにしましょう。


できればしつけを行う人は一人にする

 家族が入れ替わり・立ち替わりで訓練を行うと、犬は戸惑ってしまいます。

 できれば、いつも食事を与えたり、ブラッシングなどの手入れをよく行っているような、関わりが深い人が、代表してしつけを行い、その人から家族へ、しつけをしてできるようになったことなどの説明をしましょう。

 マスターしたしつけであれば、家族の誰が命じても犬は戸惑わずに行動できるでしょう。


優しく親切に教える

 新しいことを教えるときは、赤ちゃんや幼児にものを教えるように、優しく、分かりやすく、親切に教えることを心がけなければなりません。言葉はハッキリと発音しましょう。

 訓練を嫌がるようなときは、叱ったりせず、励ましたり、おだてたりします。ただし、明らかに強情になって動こうとしないような場合は、強い口調が必要です。(怒鳴ることではありません)


怒鳴らない

 怒鳴ることによって、犬は萎縮します。新しいことを教えるときに、犬は飼い主が自分に何をさせたがっているのか、理解できてないことがよくあります。こんなときに怒鳴ったりするのは逆効果で犬はますます焦ってしまうでしょう。

 基本は怒鳴らないことです。怒鳴るのは犬が事故にあいそうなど、とにかく犬をびっくりさせて動きを止めなければならない特別な状況のみです。

 叱るときは怒鳴るのではなく、強い口調で「ダメ!」などとあらかじめ決めた言葉で叱りましょう。


犬のしつけについては、一言で書けるようなものではありませんので、以降では旅行に連れて行くまでにはぜひとも身につけさせておくべき「スワレ」(おすわり)と、もう少し高度ですが、これが出来たら出先で非常に有効な「マテ」についてのみご紹介します。